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点訳料金はどのようにして決まるのか?

1. 点訳すると、ページ数が増えるわけ

 一般の文章(点字との比較で、墨字といいます)は、漢字かな混じりで書かれていますが点字の場合は漢字表記はまだまだ特別で、点訳にあたって漢字かな混じり文をかな表記に置き換えなければなりません。さらに、かな表記の文章を読みやすくするために一定の文節で区切る「分かち書き」や点字特有の表記方法(例えば「1」は「数字記号+あ」と表記するため、2文字になります)に従って、点訳がされます。

 また、点字用紙に表記できる点字の字数は1行あたり27~32文字1ページあたり1823行(点字を打ち出す機械の性能により違いがあります)で、行をまたいで文節を表記できない(「今日+改行+は」とできないので行末に収まらない文節は、その行の右端のスペースを残したまま新しい行の冒頭から「キョーワ」とする)ので、1枚の点字用紙に表記できる点字はさらに少なくなります。

 全国視覚障害者情報提供施設協会発行の「点訳の手引き」では、手打ち式の標準の点字器(32文字×18行)を使い1枚の点字用紙の両面に点字を打った場合、漢字かな混じり分600字相当の文書が作成できると書かれていますが、それはかな表記が前提で実際には行末に空白もかなりできてしまうので、漢字かな混じり文で換算すると300400字程度しか書けません。A4用紙に40字×36行設定で文章を書いた場合、1440マスですから1ページにびっしりと文字が書かれてある文章を点訳すると、点字用紙では45ページぐらいになる計算です。

2.点訳料金の計算

 点字印刷物の作成にはいくつかの方法があります。大量の印刷物を作成するには亜鉛版などを原版とする輪転機のようなもので、高速に安定した点字を打ち出す方法が一般的ですが原版作成のコストが高く、少数部数では割高になってしまいます。

 最近ではパソコンを使って点字入力・編集・校正を行うとともに、そのデータを点字プリンターで印刷することができるようになり、少数部数(100部程度まで)の点字印刷は低コストでできるようになりました。

 点訳・点字印刷費を依頼する側は、このような手法の違いを意識することも指定することもないため印刷費用の見積もりを求めても特定の事業所1ヶ所からしか見積もりをしない場合は、その費用が安いのか高いのかがわからない状態です。

 

 点字印刷経費は主として次の3つに大別されます。

 

     入力・校正費用・・・原稿を基として、1ページ○○円、あるいは1文字○○円と決めている場合と、点訳された印刷物を基として1ページ○○円、あるいは1文字○○円いくらと決めている場合との2つの方法に大別される。

     点字プリント料・・・1枚あたり○○円と決めるのが一般的。ただし1枚の紙の両面に点字印刷がされている場合と、片面しか印刷されていない場合がある。

     製本費用・・・簡易な印刷では無料が多い。1つの発行物でページ数が多くなると、バインダーやリング製本など製本作業が必要となるため経費が別途かかる場合がある。製本の方法により価格は異なる。

 

 これらを基準として複数の事業者から見積もりを受ければ、点訳委託料を安くすることができます。

点字プリンター『Dog-Pro』

このプリンターを3台使って点字の打ち出しをしております。

音も静かでサイズも小さいので使いやすく、点字の仕事にとって無くてはならないモノです!!